ProMEDの翻訳
Date   2012/05/20  
No.1185   ProMED 12/5/17
ProMEDメール2012-05-17の感染症に関連した情報を配信します。

1.クリミア・コンゴ出血熱。トルコ。患者5人が死亡
2.リステリア症。英国。北アイルランド。院内感染。患者6人、うち死者1人
3.ハンタウイルス。アルゼンチン。チリ。米国。
4.コイヘルペスウイルス病。スウェーデン。暴露/発症/死亡=37/12/12


1.クリミア・コンゴ出血熱。トルコ。患者5人が死亡

Crimean-Congo hem. fever - Turkey: (AA) human fatalities
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120517.1136414
クリミア・コンゴ出血熱。トルコ。アンタルヤ省。人間死亡。5/16。UPI通信。
 トルコの黒海地方でクリミアコンゴ出血熱で5人が死亡した。患者はダニが噛んで感染したと当局。火曜12/5/15、トルコ北部カスタモヌ県の住民3人がアンカラヌムネ病院に入院し、同日、死亡したと今日[12/5/16][新聞]。また同じ火曜、トカット県トカット郡の羊飼い1人と、チョルム県の農民1人もこの疾患で死亡した。
 クリミアコンゴ出血熱は農村地域、中央アナトリア地方と黒海地方において主に農場や食肉処理場の従業員が感染し、通常、感染したマダニからの刺咬や、家畜の感染血液や組織と直接接触し、感染する。汚染血液の暴露を通じて人間同士の感染は稀だ。
 地球温暖化のため、このウイルスに感染するダニは急速に繁殖していると科学者。ワクチンはなく、症状は出血、高熱、筋肉痛、嘔吐など。重篤症例では身体発疹、小腸と歯茎の出血、腎不全が加わる。
 死亡率は約30%。1944年にクリミアで初めて同定し、後にコンゴにも出現した。


2.リステリア症。英国。北アイルランド。院内感染。患者6人、うち死者1人

Listeriosis - UK (04): (N. Ireland) nosocomial, fatal
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120517.1136357
リステリア症。英国。北アイルランド。院内感染。死亡。5/16。地元紙。
 公衆衛生庁[PHA]はリステリア症の集団発生で病院の患者について詳細な調査を行っている。患者4人、うち死者1人が以前に報告し、さらに症例2人を確認した。12/4/18からは新患はないという。
 この調査は進行中だが、予防措置策として、1部の準備前の食品は病院の入院患者に出さないこととPHA。これは予防措置策で、一方、PHAは食品安全管理局、環境保健局、HSCトラストとともにこの集団発生の原因を調査している。
 PHAは諸処置を取り、患者、親兄弟、一般大衆には患者用や訪問者用の情報冊子「家や医療現場で食中毒を防ぐ」を作り、リステリア症の短いチラシも作った。これをあらゆるHSCトラストに配布する。さらに、リステリア感染症と関係がある食品で詳細な情報を与えて、実用的食品安全の秘訣を教えて、食中毒の予防を助言したい。PHAは、あらゆるトラストともに働き、病院の現場で、強固な食品安全の仕組みを確実に維持する。
 病院の現場ではリステリア症は珍しい感染症である。通常は食物媒介性で、ほとんどの場合、そのまま食べられる冷蔵食品や加工食品で見つかる。例えば、冷蔵肉、ソフトチーズ、食肉コールドカット、パテ、燻製魚などである。また、この製品を1件以上の食材でも見つかる。例えばサンドイッチである。
 北アイルランドでリステリア症は普通1年あたり3-5人である。リステリア症は稀だが、潜在的に命にかかわる疾患である。成人はまず軽症の目、皮膚、胃腸炎などの感染症だけになる。しかし重大な病気になる場合もあり、敗血病や髄膜炎である。
 高齢者と免疫能低下の人間、例えば、癌、エイズ、アルコール悪用の問題にかかっている人は全員感受性が高い。リステリア症は特に妊娠で危険が高い。軽い「インフル様の」病気で、母親のほうは重篤ではないが、流産、早産、死産児、新生児の重大な病気などが出てくる。
 PHAは病院の患者や病院デイサービスに出てくる人に働き、病棟では病院の職員が出す食物だけを食べようとしている。病院の他の食堂、店、レストランから出した食品は食べないこと。訪問者は患者用の食品を病院に持ってこないこと。ただし、病棟管理者と一緒に議論し、合意があればその限りではない。患者は食べる前と後に手を洗い、食品が食卓にでると直ちに食べること。直ちに残り物は処理すること。食品は後で食べようと取っておかないこと。


3.ハンタウイルス。アルゼンチン。チリ。米国。

Hantavirus update 2012 - Americas (15) Argentina, Chile, USA
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120517.1136287
ハンタウイルス。抜粋。
[1] チリ。ビオビオ州。5/14。地元紙。
 衛生研究所[ISP]はコイウエコ地域の男性58歳の検査を確認した。地域の検査の後でハンタウイルス[感染症]は陽性。患者はコンセプシオン自治体のギジェルモグラントベナベンテ病院で死亡した。(略)
[2] アルゼンチン。サルタ州。5/4。地元ラジオ。
 ハンタウイルス[感染症]で死んだ女性は自分が働く洗濯屋で感染したという。州疫学学者は洗濯屋と隣接した所に空地を見つけ、そこには材木は廃棄、野生齧歯類の巣穴もあったという。(略)
[3] 米国。イリノイ州。5/12。地元紙。
 イロコイ郡の男性は1996年からイリノイ州で報告したハンタウイルス[感染症]の3人目の症例だと、イリノイ州公衆衛生局(IDPH)。(略)


4.コイヘルペスウイルス病。スウェーデン。暴露/発症/死亡=37/12/12

Koi herpesvirus disease - Sweden: (VG) OIE
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120517.1135973
コイヘルペスウイルス病。スウェーデン。VASTRA GOTALAND。5/16。国際獣疫事務局(OIE)。抜粋。
 12/5/16、スウェーデン・エンチェピングのスウェーデン農業評議会の情報は受理。
 要約。報告型は即時通知。開始日は12/5/10。事件の最初の確認日は12/5/16。報告日は12/5/16。届出の理由指定疾患の再発。疾患の兆候は臨床疾患。病原体コイヘルペスウイルス。診断の性質は研究所(高度)。この事件は国内の定義区域に関係する。
 新しい集団発生。集団発生1はLilla Edet、Vastra Gotalands lan。集団発生の開始日は11/4/20。集団発生は状況続行(か解決日は未提出)。疫学区域は村。水型は淡水。集団型は飼育。生産システムは閉鎖。罹患動物。種は鯉(Cyprinus carpio)。罹患率は32%。致死率は32%。暴露/発症/死亡/処分/と殺=37/12/12/25/0。被害群。鯉は個人庭園の池で。魚12匹が死に、1匹は検査室に送付した。この魚は解析、コイヘルペスウイルス感染症は確認した。(略)

以上4件
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Date   2012/05/18  
No.1184   ProMED 12/5/16
ProMEDメール2012-05-16の感染症に関連した情報を配信します。

1.私信。牛流行熱。国際拡大。航空便か船便か?
2.不明疾患。ウォンバット。オーストラリア。肝臓病で脱毛し死亡する


1.私信。牛流行熱。国際拡大。航空便か船便か?

Ephemeral fever, bovine - international spread (02): RFI
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120516.1135055
牛流行熱。国際拡大。ProMED 20120515.1133253について。5/16。私信。抜粋。
[1] 04年に中国からヨルダンに輸出されたという牛群について…
1. 託送品やその1部は航空便で輸送したのだろうか?(略)
[2] どう牛群は中国からヨルダンやエジプトに輸送されたのかわからない。航空便、それとも船便? この旅はどれくらいかかるのだろうか?(略)


2.不明疾患。ウォンバット。オーストラリア。肝臓病で脱毛し死亡する

Undiagnosed disease, wombat - Australia: (SA) toxic weed susp.
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120516.1134446
不明疾患。ウォンバット。オーストラリア。サウスオーストラリア州。有毒草疑い。5/15。AFP通信。
◇脱毛症でオーストラリアのウォンバットは死亡。
 オーストラリア南部のケバナウォンバットは原因不明の肝臓病になり、体毛が禿げ、死亡したと火曜[12/5/14]研究者。この疾病は外来の草で発生したと考えられる。(略)

以上2件
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Date   2012/05/17  
No.1183   ProMED 12/5/15
ProMEDメール2012-05-15の感染症に関連した情報を配信します。

1.デング熱。タイ、メキシコ、ブラジル、レユニオン、イエメン、フィリピン等
2.男性農民兼カヌー漕手。モザンビークで狂犬病に。南アフリカに戻り、危篤
3.OIE。鳥インフル。南アフリカ。ダチョウ。暴露/発症/死亡=2407/622/0
4.カンボジア。チクングニアは再興。デング熱は患者2579人、死者は14人
5.OIE。豚コレラ。グアテマラ。豚。暴露/発症/死亡=220/33/17
6.牛流行熱。国際的拡大


1.デング熱。タイ、メキシコ、ブラジル、レユニオン、イエメン、フィリピン等

Dengue/DHF update 2012 (20)
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120515.1132168
デング熱。
[1] タイ。5/4。地元紙。12/1/1-4/28、タイの上部南部領域は患者1130人、死者1人。患者はクラビ県が最も多く、その後はラノーン県、プーケット県、パンガー県、チュムポン県、スラトタニ県、ナコーンシータマラー県。
[2] 様々な国の症例。
◇メキシコ。タバスコ州と国民。5/12。患者2338人、昨年は938人。出血熱は848人。
◇ブラジル。マトグロッソドスール州トレスラゴアス自治体。5/11。自治体で患者1580人、うち確認764人、出血熱疑い死亡は1人。
◇ブラジル。パラナ州。5/11。最初の死者1人。11年8月から12/5/8で、パラナ州は患者1691人、うち1526人が地元獲得、165人は輸入例。
◇ブラジル。アラゴアス州。5/9。11人は4型、うち8人は地元獲得。12/5/8まで患者8568人。
◇ブラジル。リオデジャネイロ州。5/8。1人は新しい死者。
◇ブラジル。リオデジャネイロ市。5/7。12/1/1から患者62,601人。3人は死亡。
◇エクアドル。5/12。古典的デング熱6849人と出血熱は118人。
◇パラグアイ。5/9。患者10827人、死者30人。
◇レユニオン島。5/11。新患2人。
◇イエメン。ハッジャ州。5/10。バニジャマル地域で死者7人。
◇フィリピン。ミンダナオ島サンボアンガ市。5/9。12/1/1-4月、患者774人、うち死者9人。
◇フィリピン。全国。5/9。4か月で患者19068人。
◇インド。タミルナードゥ州Nellai県。5/9。県で8人は死亡。


2.男性農民兼カヌー漕手。モザンビークで狂犬病に。南アフリカに戻り、危篤

Rabies - South Africa: (KZN), human ex Mozambique
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120515.1134088
狂犬病。南アフリカ。クワズールーナタール州←モザンビーク。人間。5/14。地元紙。
◇狂犬病。農民1人は生命を求めて戦う。
 [クワズールーナタール州]ウンダーベルグ地域の農民で、かつカヌーで高名な漕手は狂犬病になったと、昨日[12/5/13月曜]医師。研究室の結果があり、診断は狂犬病だと確認できるという。「検査は陽性で、狂犬病[ウイルス]に感染しました。彼は危険で、しかし安定な状況です」。患者が依然医療診療所の集中治療室にいて、人生を求めて戦っているという。
 この農民はモザンビークで休暇を取っていたが、病気になり帰宅した。病状が悪化し、水曜[12/5/9]病院に入院した。患者には生きるチャンスがあるという。患者は農業とカヌーの仲間うちで有名だ。


3.OIE。鳥インフル。南アフリカ。ダチョウ。暴露/発症/死亡=2407/622/0

Avian influenza (35): South Africa (WC), ostrich, LPAI, H5N2, OIE
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120515.1134212
鳥インフルエンザ。南アフリカ。西ケープ州。ダチョウ。LPAI。H5N2。5/11。国際獣疫事務局(OIE)。抜粋。
 12/5/11、南アフリカ・プレトリアの農林漁動物生産健康省の情報は受理。
 要約。報告型は即時通知(最終報告)。開始日は12/1/13。事件の最初の確認日は12/2/3。報告日は12/5/11。OIE提出日は12/5/11。事件の解決日は12/5/11。届出の理由は指定疾患の再発。以前の発生日は08年9月。疾患の兆候は不顕性感染。病原体は低病原性鳥インフルウイルス。血清型はH5N2。診断の性質は研究所(高度)。この事件は国全体に関係する。
 新しい集団発生。集団発生1(LPAI_WCP2012_01)LPAI_WCP2012_01、ユニオンデール、西ケープ州。集団発生の開始日は12/1/13。集団発生状況は解決(12/5/11)。疫学単位は農場。罹患動物。種は鳥。暴露/発症/死亡/処分/と殺=2407/622/0/0/2407(略)


4.カンボジア。チクングニアは再興。デング熱は患者2579人、死者は14人

PRO/AH/EDR> Chikungunya & dengue - Cambodia
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120515.1114
チクングニアとデング熱。カンボジア。5/1。地元紙。
 デング熱とよく似た症状をだす昔からのウイルス、チクングニア(CHIKV)ウイルスはここ数か月カンボジアで再び浮上した。今年のデング熱で急に死亡が多くなったが、この重要な要因にもなると昨日[12/5/14]、保健局。
 このウイルスはカンボジアで1990年代初頭に見られたが、それ以降なくなり、ここ6-9か月にカンボジアで再び流行が始まったと世界保健機関疫学学者。「インドを通り、シンガポール、マレーシア、タイ、最後にカンボジアに来たようです」
 チクングニアウイルスはデング熱ウイルスと全く違うウイルスだが、しばしば混同し、症状も似て、蚊の種も同じだという。しかし、デング熱の症状のほうが重篤になり、チクングニアと違って人間は死亡することもあるという。「問題はこの2種のウイルスです。症状を阻止する薬はなく、ワクチンもありません。残った唯一の対処策は蚊を防ぐことだけです」
 このウイルスを感染するシマカ(Aedes)[南東アジアではネッタイシマカとヒトスジシマカ]は人間が作った容器で繁殖する傾向がある。ボウフラ駆除剤やグッピーをたまり水にいれ、ゴミの小さな山は清掃すること、これは警戒する良好な方法だという。
 全国寄生虫昆虫マラリア対策センター代表は、この2種のウイルスはよく似ているし、チクングニア症例も増え、これでデング熱も部分的に増えて、患者は3倍になったという。
 [12]年の最初の18週間では患者2579人、死者は14人。昨年の同時期に比べて353%の増加である。
 他にデング熱症例が増える理由は多くの降雨などがある。今年は、5年のサイクルの最高潮で、多くの死者がでる傾向があるという。保健当局は90トンのアバテを出荷した。これはボウフラを殺す化学物質である。雨季になると180トンを出荷する。


5.OIE。豚コレラ。グアテマラ。豚。暴露/発症/死亡=220/33/17

Classical swine fever - Guatemala: (OIE)
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120515.1133940
豚コレラ。グアテマラ。5/12。国際獣疫事務局(OIE)。抜粋。
 12/5/12、グアテマラの情報は受理。
 要約。報告型は即時通知。開始日は12/3/23事件の最初の確認日は12/5/9。報告日は12/5/12。OIE提出日は12/5/12届出の理由は指定疾患の再発。以前の発生日は11/12/14。疾患の兆候は臨床疾患。病原体は豚コレラウイルス。診断の性質は疑い、臨床、検査室(基礎)、研究所(高度)、剖検。この事件は国全体に関係する。
 新しい集団発生。集団発生の要約。全集団発生は2か所。被害総動物。種は豚。暴露/発症/死亡/処分/と殺=220/33/17/0/0(略)


6.牛流行熱。国際的拡大

Ephemeral fever, bovine - international spread
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120515.1133253
牛流行熱。国際的拡大。5/8。『獣医微生物』
◇中東の牛流行熱の循環。

以上6件
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Date   2012/05/17  
No.1182   ProMED 12/5/14
ProMEDメール2012-05-14の感染症に関連した情報を配信します。

1.マラリア。アーテミシニン耐性。東アフリカでも発見
2.食中毒。米国ニューヨーク州。患者約150人。セレウス菌感染症疑い
3.チクングニア。インド。ボクシパリ村は12人。あと2人は発熱


1.マラリア。アーテミシニン耐性。東アフリカでも発見

Malaria, artemisinin resistance - East Africa
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120514.1132936
マラリア。アーテミシニン耐性。東アフリカ。5/12。雑誌。
◇ACT[アルテミシニンに基づく併用療法]耐性マラリアは東アフリカで発見。
 アーテミシニン耐性熱帯熱マラリアの1株は東アフリカで発見した。アーテミシニンは飛びぬけて強力な抗マラリア薬である。ケニア、タンザニア、他のアフリカ9か国を旅行した外国人たちから採血し、この1株は血液検査で[ACT耐性マラリア]陽性だった。この特定の1株はタイとミャンマーの国境で発見し、インド、それからアフリカに広がっていくと予測されていた。昔の抗マラリア剤の耐性株も複数、アフリカにやってきたが、それと同じやり方である。
 ロンドン大学セントジョージ校の研究者によると、結果の1株は東アフリカや他のアフリカ諸国に広がるか、あるいは、地元のマラリアを耐性にしたのだろうという。マラリア対策はこの地方で拡大したが、研究者はこの発見はさらなる警告だという。マラリアに対して最良の武装するのは、もはや時代遅れになったのでないか。
 ロンドン大学セントジョージ校指導研究者兼教授は、東アフリカと他のアフリカ諸国からマラリアで感染した患者28人のうち11人は耐性だったという。つまり、平均するとアルテムエーテルの有効性は半分に減るという。各々の患者では同じ遺伝子突然変異があったと教授。
 アーテミシニングループの薬はマラリアの最も効果的で、広く使う治療である。このグループの薬は実に強力で、アルテミシニンに基づく併用療法(ACT)として他の薬剤と一緒に使うとマラリアが耐性になる可能性は低い。
 患者たちは東アフリカと他のサハラ以南のアフリカ9か国を旅行し、マラリア媒介蚊に感染させた。世界的にマラリアの死者は100万人、その90%はアフリカにいる。
 研究者はそこで熱帯熱マラリアに感染した患者で検体を検査し、アーテミシニン4剤の感受性を見て、マラリアを評価した。アーテミシニン自身、アルテムエーテル、ジヒドロアルテミシニン、アーテスネートである。
 結果を見るとアルテムエーテル耐性のマラリア11件全てが内部システム(カルシウムポンプ)で遺伝子突然変異があった。(カルシウムポンプはカルシウム輸送するため使う。マラリアの機能で真に重要)。
 「すでにカルシウムポンプではと疑い、最初は03年に示し、カルシウムポンプはアーテミシニンが働く目標ですが、アーテミシニン耐性を作る可能性もあります。しかし、現在まではこの確認は難しかったのです」と教授。
 「アルテムエーテルとACTは依然非常に効果的です。しかし私たちの恐怖を確認しました。この研究はどうマラリアが変異し耐性を作るのかという点です。薬剤耐性は東南アジアだけでなくアフリカでやがて壊滅的の問題になるのではないでしょうか。世界のほとんどはその間耐性をじっとみています」
 他のアーテミシニンの有効性は変異のため有意に変わらないという。マラリアは他の輸送システムと働き、カルシウムポンプの突然変異耐性の効果を補う。
 「現在、他のアーテミシニンがこれにならうのか、わかりません。しかし、アルテムエーテルとよく似た相性があると考えると、他のアーテミシニンも同じでしょう。そう考えたいですね」
 科学者の議論では、ACTはますます増え、その結果、耐性も増えたのではという。11年に世界的にACTを3億回投与した。
 一層の活用としては多くの機会をマラリアに提供し、遺伝子突然変異を作り、耐性を提供すること。どうしてマラリアがクロロキニーネなどのアーテミシニン以前の耐性を作ったのか、これを再現するという。正しく抗マラリア薬を使わないと…例えば治療コースを終えない場合や、不良薬品を取る場合だが…このプロセスを助力する。

【この記事は12/4/27号『マラリア雑誌』で発表した研究に基づく。ピッライDR等。「生体外アルテムエーテル耐性はPfATP6の突然変異に関連しまたPfMDR1の突然変異と相互作用。熱帯熱マラリア感染症から戻る旅行者について」。マラリア雑誌。2012年。11(1):131 doi:10.1186/1475-2875-11-131。 http://www.malariajournal.com/content/pdf/1475-2875-11-131.pdf 】


2.食中毒。米国ニューヨーク州。患者約150人。セレウス菌感染症疑い

Foodborne illness - USA (04): (NY) Bacillus cereus susp.
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120514.1132522
食中毒。米国。ニューヨーク州。セレウス菌感染症疑い。5/14。地元TV。
 12/5/13日曜夜、母の日[12/5/13]での祝賀者約150人がひどく苦しんだが、食中毒の巨大な症例があるからだと当局。多くの人間は気持ちが悪くなり、急いでいろいろな郡の病院に行き診てもらったと当局…例えばパトナム郡、ウェチェスター郡、ロックランド郡などである。
 あるニュースではニューヨーク市から離れて約89kmのケント地域「荘厳寺」で、美しい穏やかな旅行から始まったという。この仏教の庭園フェスティバルの祝賀者は700人、うち500人は中国街から来た人である。
 その日バスを借り上げ、昼下がりまでには、同じバスに乗り、ウッドベリーコモンの買物に行ったという。ここで下痢と嘔吐になった。
 当局は重篤なので救急車を呼んだという。あるニュースでは、当局はフェスティバルで出した餡餅を調査し、問題なのかを確かめるという。寺院ウェブは、出した料理は菜食主義用だという。日曜夜、12/5/13、声明を発表し「料理は志願者が提供し、イベントの主催者は地方当局と協力し調査しています」
 患者のほとんどがバスに乗ったので、いったん退院するとどうやって家に帰る方法はわからないという。

【潜伏期が短いというのは始めからエンテロトキシンが十分あることを示し、媒介物として疑う米はセレウス菌(Bacillus cereus)があり、このドラマチックな集団発生の因子として働く。
 セレウス菌食中毒は一般の名前の疾患である。しかしこのセレウス菌の食中毒は2型がある。下痢型と嘔吐型である。嘔吐型症候群はセレウリド(熱とpHの安定ペプチド毒素)で起き、この毒素で汚染した食品を喫食すると0.5-5時間後に嘔吐が始まる。この疾患の症状は黄色ブドウ球菌食中毒とよく似ている。
 下痢型疾患(北米と欧州で普通)は高分子量蛋白質で起こり、一方、食中毒の嘔吐型(日本で下痢型より一般的)は低分子量で熱安定性の蛋白質で起こる。集団発生では[上記の報告でもそうだが]下痢型と嘔吐型と2つの重複もありそうだ。
 セレウス菌の下痢型食中毒の症状は腹痛、水様下痢、肛門のしぶり腹、中等度の吐き気など。下痢があり、嘔吐は稀で、発熱はない。発症は6-15時間以内で起こり、24時間持続する。この症候群はどちかというと軽症で、ウエルシュ菌食中毒の症状と似ている。下痢型症候群はエンテロトキシンで起こり、小腸のセレウス菌の発育である。
 一般に、症状は一時的で軽症だが、恐らく過小報告も多いのだろう。大量の細胞は、この疾患を起こすために必要で、食品(しばしば米)が不十分な温度で保たれるとでてくる。この疾患では通常の軽症だが、時に死亡例も記述し、肝不全と関連する。【Mahler H。激症肝不全。セレウス菌の嘔吐型毒素との相関。ニューイングランド医学ジャーナル
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM199704173361604 】


3.チクングニア。インド。ボクシパリ村は12人。あと2人は発熱

Chikungunya (05): India (OR)
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120514.1132124
チクングニア。インド。オリッサ州。5/13。地元紙。
 チクングニア[ウイルス]はガンジャーム県で再浮上したのではないか。ボクシパリ村の人間は多くは蚊媒介性ウイルスの症状を示している。医学的検査をして確認したいと土曜[12/5/12]医師たち。
 ガンジャーム県医官代表[CDMO]は「医師や医療周辺従事者は県マラリア事務官(DLO)が指導し、土曜、被害村に行き、患者を治療し、診断検査で血液検査を収集しました」という。MLA[立法議会員](Gopalpur)はCDMOに依頼して、被害村で医療チームを展開して、チクングニアが管理できるまでそうしたいという。
 チクングニア病は2日前この漁村から報告した。被害者は12人と増え、あと2人は土曜に発熱があったとCDMO。
 先月、チクングニア症例9人が[オリッサ州ボランギル県]ゴラバンド地域で確認した。「先月ゴラバンドで検査した血液検査22人のうち9人は陽性でした」とCDMO。ゴラバンド地域の状況は現在正常だという。
 社会医学省MKCG医科大学病院医官は「チクングニア、マラリア、デング熱、日本脳炎は水たまりがあるため広がり、ボウフラは水たまりの中にいます」という。沈滞した水は捨てようという。CDMOは、医療従事者は啓発し、沈滞水源を破壊し、村の湛水地域は乾燥すること。パニックの必要はない。これは村で被害者の数は住民2100人に比べて非常に少ないという。

以上3件
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Date   2012/05/15  
No.1181   ProMED 12/5/13
ProMEDメール2012-05-13の感染症に関連した情報を配信します。

1.牛炭疽。アルゼンチン・サンルイス州。急性死亡は5頭
2.麻疹。欧州病気予防対策センター、ロシア、イスラエル、ベネズエラ
3.炭疽。人間。01年。米国。化学物質。FBI報告について
4.OIE。コイヘルペスウイルス病。イタリア。暴露/発症/死亡=3288/3288/88
5.百日咳。米国。マサチューセッツ州、アイダホ州、アイオワ州など8州


1.牛炭疽。アルゼンチン・サンルイス州。急性死亡は5頭

Anthrax, bovine - Agentina (06): (SL)
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120513.1131076
炭疽。牛。アルゼンチン。サンルイス州。5/11。私信。抜粋。
◇牛炭疽。アルゼンチン。サンルイス州。
 州都サンルイスから20Km離れた牛牧場で、雑種牛の5頭は急に死亡した。体表開口部の溢血があった。(略)


2.麻疹。欧州病気予防対策センター、ロシア、イスラエル、ベネズエラ

Measles update 2012 (20)
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120513.1131857
麻疹。
[1] 欧州病気予防対策センター(ECDC)報道発表。5/8。12/1/1-2/28、29か国で患者1447人。この数字は11年(5731人)と10年(5752人)と比べて小さい。
[2] ロシア。リペツク州。5/11。地元紙。数人が患者。
[3] イスラエル。移民。5/9。地元紙。外国人7人が患者、うち乳児6人は入院。
[4] ベネズエラ←レバノン。5/7。地元紙。レバノン人が患者1人。集団発生はないとベネズエラ。


3.炭疽。人間。01年。米国。化学物質。FBI報告について

Anthrax, human, 2001 - USA (02): chemical RFI
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120513.1131856
炭疽。人間。01年。米国。化学物質。5/11。私信。抜粋。
 私は炭疽攻撃についてプロメド報告を追いかけ、炭疽攻撃について書かれたFBI報告や最近の本を読み、興味深くて、できれば関連がある考え方を組み立てている。
 最近のメッセージ、つまり証拠となる芽胞を見ると、メグルミンとダイアトリゾエートがないというのはDOJ/FBI報告の声明と適合している。つまり、郵便物に極少量のレノグラフィンはなかったのである。この内容物にはまずメグルミンとダイアトリゾエートには入っていたはずだ。(略)


4.OIE。コイヘルペスウイルス病。イタリア。暴露/発症/死亡=3288/3288/88

Koi herpesvirus disease - Italy: (VN), OIE
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120513.1131835
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120513.1131834
コイヘルペスウイルス病。イタリア。5/8。国際獣疫事務局(OIE)。抜粋。
 12/5/8、イタリア・ローマの健康省の情報は受理。
 要約。報告型は即時通知。開始日は12/4/20。最初の確認は12/4/27。報告日12/5/8。通知の理由は指定疾患の最初の出現。。疾患の兆候は臨床疾患。原因はコイヘルペスウイルス。診断の性状は疑い、臨床、研究所(高度)。この事件は国全体に関係する。
 新しい集団発生。集団発生1は、(1 KHV) CAMPAGNA LUPIA、ベニス、ベネト州。集団発生の開始日は12/4/20。集団発生の現状は続行(か解決日は未提出)。疫学区域は農場。水の型は淡水。動物のタイプは飼育。生産システムは閉鎖。罹患動物。種は鯉(Cyprinus carpio)。罹患率は100%。致死率は2.68%。暴露/発症/死亡/処分/と殺=3288/3288/88/3200/0(略)


5.百日咳。米国。マサチューセッツ州、アイダホ州、アイオワ州など8州
Pertussis - USA (08)
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120513.1122809
百日咳。米国。
[1] マサチューセッツ州。ハンプデン郡。乳児死亡。4/27。地元ラジオ。6週齢の男児は死亡。10年は患者27,550人、カリフォルニア州で患者9143人、うち死者10人。
[2] アイダホ州。バノック郡。乳児死亡。5/3。地元TV。9週齢は死亡。
[3] アイオワ州。ホワード郡。5/2。地元紙。州で確認92人。
[4] アイオワ州。ファイエット郡。5/1。地元TV。ノースファイエット学区で患者15-20人。
[5] ニューヨーク州。サフォーク郡。5/1。高校で患者1人。
[6] ワシントン州。州全体。4/30。ワシントン州健康局。第17週まで患者1132人。
[7] ワシントン州。グラント郡。5/2。地元TV。患者疑い2人。
[8] モンタナ州。州全体。4/30。モンタナ州公衆衛生福祉部。州で50人近く。
[9] ウィスコンシン州。デーン郡。4/26。12/3/1から患者90人以上。
[10] アリゾナ州。マリコパ郡。乳児の死亡。4/25。地元紙。死者1人。09年から初めて。

以上5件
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